国内総生産(GDP)
「国内総生産(GDP)」(重要度:AAA)
毎月下旬 日本時間の22:30 に発表される経済指標。
重要度・影響力の高い指標です。
GDPとは
「一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額のこと」です。
サービス(形の無いもの)も付加価値があるので計算に含まれます。
前年比や前四半期でどの程度、増えたか減ったかを表しています。
GDPの伸び率のことを「経済成長率」といいます。
前年のGDP = 500兆円
今年のGDP = 505兆円
経済成長率 = 前年比+1%という計算になります。
前年のGDP = 500兆円
今年のGDP = 495兆円
経済成長率 = 前年比−1%という計算になります。
GDPの「速報値」 「改定値」 「確定値」
GDPは「速報値」 「改定値」 「確定値」と発表されるためその結果毎月
「速報値」 「改定値」 「確定値」のどれかが必ず発表されています。
国内総生産(GDP)の発表時期 | ||||||
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速報値 | 集計の1ヶ月後 | 発表月→ | 1月 | 4月 | 7月 | 10月 |
改定値 | 集計の2ヵ月後 | 発表月→ | 2月 | 5月 | 8月 | 11月 |
確定値 | 集計の3ヵ月後 | 発表月→ | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 |
名目GDPと実質GDP
国内総生産(GDP)は市場価格を基に集計されるので「物価変動の影響」を受けます。
物価変動の影響を排除しないものを「名目GDP」と呼び
価格変動の影響を排除したものを「実質GDP」と呼びます。
GDPデフレーター
GDPに関連する指標で「GDPデフレーター」と呼ばれるものがあります。
名目GDP ÷ 実質GDP × 100 で求めることができます。
物価の上昇率・下降率を表すことができます。
国民1人当たりのGDP
国によって人口も経済状況も違うので、単純にGDPの値だけでは判断できないこともあります。
国ごとの差は「国民1人当たりのGDP」によって算出されます。
「国民1人当たりのGDP」のほうがその国の経済状況をより正確に測ることができるためです。
「 GDP ÷ 人口 」 で求めることができます。
「国内総生産(GDP)」のまとめ
・GDPとは「一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額のこと」である。
・GDPの中でも「名目GDP」と「実質GDP」の2種類がある。
・国ごとの差は「1人当たりのGDP」で算出する。